科研費研究グループ「マイノリティの社会運動と政策イシュー形成過程の領域横断比較研究」主催 「マイノリティと社会運動の現在(いま)」

私たち科研費研究グループ「マイノリティの社会運動と政策イシュー形成過程の領域横断比較研究」は、これまで東アジアにおけるジェンダー、セクシュアリティ、ディスアビリティ、貧困、若者、労働などの領域のマイノリティの社会運動と政治・政策との関係について、民主化運動、脱植民地化、マイノリティの権利と差別解消を求める国際的な運動の展開などの
背景とも交差させつつ領域横断的に研究を行ってきました。
本セミナー「マイノリティと社会運動の現在(いま)」は、その研究の成果をより広く共有し、今後の東アジアにおけるマイノリティの社会運動の展開に貢献することを目的とした連続公開研究会です。これまで研究にご協力いただいた方や団体を中心に、日本を含む東アジア各国から講師を招いてそれぞれの現状と課題について講演していただき、今後の展望や領域横断的な展開の可能性について議論を深めたいと思っております。
ぜひご参加ください!

<スケジュール>

1.2020/8/6(木) 19:00~21:00「デジタル性暴力とn番部屋」→終了

講師:アン・ヒョンギョン(韓国サイバー性暴力対応センター 事務局員)

センターHP:http://cyber-lion.com/

講師プロフィール

2019年から韓国サイバー性暴力対応センターに活動家として勤務。2019年に『2020韓国サイバー性暴力を見立てる』の執筆に参加。1部3章の『サイバー性暴力とメガリア』を執筆、発表した。また同年に「n番部屋」に代表されるテレグラム性搾取プラットフォームを80件余りモニタリングし、該当内容を分析、コンテンツを制作する活動を行った。

言語:朝鮮語(通訳:李・イスル)


2.2020/8/18(火) 19:30~21:30「Post#米兎(MeToo)のフェミニズム運動」→終了

講師:肖美丽

講師プロフィール

中国フェミニスト・アクティビスト。2012年以降様々な影響力のあるフェミニズム運動を企画、参加する。北京から広州へのフェミニズム徒歩旅行を実施し、キャンパス性暴力の防止強化を呼びかけた。フェミニズム演劇「陰道之道(中国版ヴァギナ・モノローグス)」の脚本家、俳優の一人でもある。女性メディア大賞、「世界の頭脳100」(アメリカフォーリン・ポリシー誌)、100 Invredible Womenなどに選出された。現在は香港中文レジデント・アーティストである。

言語:中国語(Mandarin)、日本語(日中通訳付き)


3.2020/9/23(水)19:30~21:30 「香港における社会的葛藤と性暴力(Social Conflicts and Sexual Violence in Hong Kong)」→終了

講師:香港女性団体アドボケイター  Kay

講師プロフィール

香港のジェンダー平等に関心を持つアクティビスト。

ジェンダー・性暴力に関する法的改革などを進める活動をしている。

言語:英語(通訳あり)


4.2020/10/10(土) 14:00~16:00 「周辺から問う―障害女性の運動が重視するもの」→終了

講師:藤原久美子(DPI女性障害者ネットワーク代表)

HP:https://dwnj.chobi.net/

講師プロフィール

DPI女性障害者ネットワーク代表、特定NPO法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議常任委員、自立生活センター神戸Beすけっとピアカウンセラー兼事務局長。10代の時にI型糖尿病を発症し、35歳で合併症による網膜症で視覚障害者(弱視)となる。大阪ライトハウスで生活訓練を受けた後、自立生活センター神戸Beすけっとにボランティアとして関わり、ピアカウンセリングを学ぶ。2004年に同センターのスタッフとなったが、40歳で妊娠。この体験から、その後勝敗女性の複合差別解消に向け取り組んでいる。2016年に国連女性差別撤廃条約委員会へロビイングを行い、障害女性の現状と強制不妊手術問題の早期解決を訴える。2019年12月に、日本の社会問題に取り組んでいる女性リーダーに送られるチャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞受賞。

言語:日本語


5.2020/11/6(金) 19:30~21:30 「若者支援・引きこもり支援における「支援者」と「当事者」」→終了

講師①:勝山実

講演タイトル:自立死援

講師プロフィール

1971年、神奈川県生まれ。横浜の大地が生んだデクノボー。自称、ひきこもり名人。高校三年で不登校になり、以来ひきこもり生活に。著書に『バラ色のひきこもり Kindle版』(金曜日)、『安心ひきこもりライフ』(太田出版)、『ひきこもりカレンダー』(文春ネスコ)がある。日本酒、戦国時代、乳酸菌が好き。

言語:日本語


講師②:岡部茜

講演タイトル:「支援」で感じる不足と過剰

講師プロフィール

1989年、石川県生まれ。若者にとって生きづらい社会をどうにか生きやすいものにできないか、と社会福祉の分野から考え中。著書に『若者支援とソーシャルワーク』(2019年、法律文化社)がある。ほとんど大学にいて、ときどき相談員。小説と洗濯槽洗浄が好き。

言語:日本語


6.2020/12/2(水) 19:30~21:30  「『よき市民』に抗する、逃げる、かわす」

講師①:伊藤書佳 

講演タイトル:学校解放運動とフェミニズム

講師プロフィール

編集者・ライター。「不登校・ひきこもりについて当事者と語りあう いけふくろうの会」世話人。中学2年の2学期から学校に行かなくなり、教育市民運動や脱原発運動に参加しながら成年となる。著書に『超ウルトラ原発子ども』(ジャパンマシニスト社)、共著に『能力2040ーAI時代に人間するー』(太田出版)、『自立へ追い立てられる社会』(インパクト出版会)など。編集した本に勝山実著『安心ひきこもりライフ』、小泉零也著『僕は登校拒否児である』などがある。

言語:日本語


講師②:岡田安美

講演タイトル:「こうあるべき」に殺されかけて、「殺されてたまるか」で今生きている

講師プロフィール:小学校から不登校。10代半ばまで家を中心に過ごす。その後、アルバイト、フリースクールなどに通うが、人間関係などで追い詰められ、続かない。その後ファッションイラストを学ぶ学校に通うが中退。行き場(生き場)をなくしていた頃、オルタナティブな大学に出会い、そこで学びながら自分の生き方を仲間たちとつくる。その学びの発展として社会的企業を大学の仲間と設立。現在はデザインの仕事をしながら表現活動も行っている。

言語:日本語



7.1月25日(月)19:30~21:30「威力による性暴力に対抗する韓国の女性運動-ソウル、釜山市長の事例を中心に

講師:イ・ミギョン(韓国性暴力相談所所長)

講師プロフィール

現在の韓国のジェンダー平等運動を牽引する韓国性暴力相談所所長(1991開所〜1993性的暴力特別法の制定推進委員会の活動開始、また、韓国大法院 (대한민국 대법원 日本の最高裁判所にあたる)司法行政諮問委員会委員、元全国性暴力相談所協議会常任代表、元梨花女子大学リーダーシップ開発院特任教授。
言語:朝鮮語(通訳:李・イスル)



8.2020/2/27(土) 14:00~16:00「障害者権利条約と障害者運動の戦略 パラレルレポート作成を手がかりとして」

講師:崔栄繁(認定NPO法人DPI日本会議議長補佐)

講師プロフィール

障害当事者運動に障害者の介助も行いながらコミットし、当事者団体の事務局として当事者スタッフを補佐しつつ運営や対外折衝を担ってきた。障害者団体の連合体である日本障害フォーラム(JDF)においても、団体間の調整や 障害者権利条約批准のための政府との折衝に携わっている。 現職以外に関西大学客員教授。在日コリアン三世。

言語:日本語


<値段>

1回1000円

前半:4回通し券 3500円

後半:4回通し券 3500円

8回通し券:7000円

ふぇみ・ゼミ生:無料

学生:無料


<申し込み方法>
Peatixの専用サイトでお申し込みください。
https://sminority.peatix.com/

すべてオンラインのセミナーになります。

(申込者に対して当日ウェビナーのURL・ID・パスワードなどの情報を送ります。国際企画のために、各地域使用できるシステムが異なるため、回によって、オンラインシステムが変わります。)

個別チケットはセミナー前日19時で販売終了いたします。

それまでにお申し込みの方のみ、オンラインシステムの情報を提供します。
基本的に後日配信は行いません。
ご了承ください。


【ZOOM等表示名について】

本研究会はオンラインで開催されますが、参加者の皆様のZOOM等の表示名についてお願いがございます。

今回講演される講師の方々の中には当該地域の警察機関や政府機関からの監視を恐れる方もいます。

お申し込みの際表示名を入力する欄がありますが、明らかなニックネームや匿名でのご参加はご遠慮ください。(例)「タロー」「あきこ」など名前の一部、「ぽんぽん」「ぽこぽこ」など

必ず参加者ご本人とわかる表示名をご入力ください。(例)「Yamada Taro」「田中花子」などのフルネーム 

申し込み名と異なる表示名を使いたい方はご連絡ください。


<注意事項>

※zoom・Cisco・YouTube・Google Driveなどのオンラインシステムのサポートはしません。

 ご自身で各サイトなどをご覧ください。

※参加者の方で画面のキャプチャー、録画・録音はしないでください。

※電子配布資料については、お手元にとどめ、個人の参考としていただき、再配布、再利用、転送、転載はなさらないでください。

※電話番号について、ゲストの安全のための身元確認を兼ねています。

 お一人必ず一つの有効な電話番号を入れてください。

 また、日本国内の電話番号でない方、自分の電話がない方は、こちらから確認の連絡をさせていただくことがあります。

※ご自身が発言する時以外は、マイクをミュート(消音)にしてください(ホストの側でそのように設定します)。 

香港の回については、講演者の安全を確保するため、最初と最後については、かならず参加者もビデオをオンにしていただきま

 す。特段の事情がある方は事前にご連絡ください。


<問い合わせ先>

主催:s.minority2020@gmail.com

(科研番号18K01975 マイノリティの社会運動と政策イシュー形成過程の領域横断比較研究) 

事務局委託:femizemi2017@gmai.com

(ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール~:http://femizemi.blogspot.com)



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